クリントン・ストリート・ベイキングが8/23、骨董通りにオープンした。クリントン・ストリート・ベイキングはニューヨークの人気カジュアルダイニング。ニューヨークNo.1のパンケーキとされ現地での評価も高いので期待できる。パンケーキはじめオープン初日の様子をお伝えしたい。
目次
クリントン・ストリート・ベイキングがおすすめできる3つの理由
- ニューヨークNo.1のパンケーキ。ふわふわ感が強く生地がおいしい。
- 温かいメープルバター。個人的にはこれがヒット。メープルシロップにバターを溶かした茶色のシロップ。バターってすぐ溶けてしまってパンケーキ全体に塗るのが難しい。それをあっさり解決。
- パンケーキ以外もレベルが高い。エッグベネディクト、フレンチトースト、マフィンなどシンプルな味付けで丁寧さが光る。
クリントン・ストリート・ベイキング・カンパニーとは
ニール・クレインバーグとテディ・ラーマン夫妻がニューヨークにオープンしたカジュアルダイニング。「クリントン・ストリート・ベーキング」での検索が多いが正式名称は「クリントン・ストリート・ベイキング東京」になったようだ。
メニューはパンケーキやオムレツ、エッグベネディクト、マフィンなど。ニューヨークマガジン誌で「ニューヨークNo.1のパンケーキ」とされ1時間近く並ぶこともあるという。東京店は初の海外進出&2号店。
向こうの地元誌が認定したからといって美味しいとは限らないのだがトリップアドバイザーのクリントン・ストリート・ベイキングのページでも高評価。「また行きたい!」という声があるのは期待できる。
クリントン・ストリート・ベイキングが狙うポジションとは
言うまでもなく原宿・表参道エリアは日本一のパンケーキ激戦区だ。エッグスンシングス、bills、パンケーキデイズ、カイラ、レインボーパンケーキ辺りは平日でも行列ができるし、その中にクリントン・ストリート・ベイキングが入っていけるかは興味があるところだ。
例えばキャッチフレーズで「ニューヨークNo.1のパンケーキ」ではなく「キング・オブ・ブランチ」を選び、表参道駅から10-15分歩かなければならない骨董通りにあえて出した意図、ね。立地的には「買い物のついでに寄る」ではなく「クリントン・ストリート・ベイキングだけを目標に行く」という場所。
one of themにならない個性をクリントン・ストリート・ベイキングが発揮できるか。billsやカイラではなく歩いてでもクリントン・ストリート・ベイキングまで行きたいのか、我々は試されているし彼らも賭けに出ている。
まあそんな面持ちで初日に駆けつけたわけです。
▼ニューヨークの外壁にも使われている鮮やかな赤。日本ではエントランスに使われている。
クリントン・ストリート・ベイキングのオープン前行列
8時オープン、早い人で7時半だろうということでその前に到着。一番の方は7時から。8時には60人ほどの行列に達していた。8・9月は16時までの営業、〜23時になるのは10月からなので当面朝一に行くのが確実だと思う。最初の週末、土曜は15:30、日曜は15時で売り切れのためクローズになっていた。日曜の10時に通りがかった所100人くらいの行列なので1時間以上の待ちかと。
おもてサンドのたぬさんと記念撮影。奥でも記念撮影中。
表参道・原宿・渋谷エリアをゆるきゃらが紹介する地域情報サイトおもてサンドさんと合流。最近着ぐるみまで作られたそうでおめでとうございます!
ブルーベリーパンケーキ 1500円
ブルーベリーパンケーキが一番人気だが正式なメニュー名は「パンケーキwithメープルバター」。ブルーベリー/バナナとクルミ/チョコレートの3種類から選べる。1500円といいお値段だがボリューミーなので基本的に二人以上で行ってシェアするのがおすすめ。
ハワイ系のパンケーキだとエッグスンシングスのホイップやカイラのフルーツのようにトッピングで食べる、というものが多いがクリントン・ストリート・ベイキングは生地だけで勝負できる。100店以上パンケーキを食べている私から見ても一気に原宿・表参道エリアのトップ10に入ってきたかもしれない。
かなりのふわふわ感と少しのさくさく感があって軽めの食感。似ているのは参宮橋のももちどりとか沖縄のヤッケブース辺りか。明記されていないが中心部にとろけるような食感があってバターミルク・パンケーキだと思う。
ブルーベリーパンケーキの断面。3枚重ねで生地にもブルーベリーが使われている。藍色がまわりに染みだして汚くなってしまうものだが焼く時裏面だけに埋めているようだ。
バナナとクルミのパンケーキ 1500円
バナナとクルミも頼んでみた。ブルーベリーでは粉砂糖が使われているがバナナとクルミのパンケーキでは少し荒い砂糖に変わっている。
バナナとクルミのパンケーキの断面。やはり生地にバナナが埋め込まれている。ブルーベリーの方がはっきり食感に変化を出せてるかな。
個人的にヒットだったメープルバター
メープルシロップをそのまま提供する店が多い中ピーナツバターのような色のバターシロップは個性がある。パンケーキを食べる方にはわかっていただけると思うがバターを全部の生地に塗るのは難しい。すぐ溶けて一枚目以外はバター無し、なんてこともザラだ。
メープルシロップにバターを溶かしたメープルバターは好みの場所にいい具合に味付けができて感心した。
ブリオーシュ フレンチトースト 1500円
キャラメルバナナ、ローストピーカン・ナッツ、メープルバター。Brioche(ブリオーシュ/ブリオッシュ)だと普通のフランスパンより柔らかくて一瞬食パンかと思ってしまう。
クリントンストリートオムレツ 1300円
酸味のあるパン、ハッシュブラウン。オムレツは具材を選べる。スイス・チーズ/チェダー・チーズ/ほうれん草/トマト/マッシュルーム/ベーコン/ハム/赤ピーマン/炒め玉ねぎ/自家製トマト・ジャムから2種類選択。
シンプルだが丁寧な仕事。味付けは薄めなので自分で胡椒など調整する感じで。
エッグベネディクト 1600円
ポーチド・エッグ、ハム、オランデーズソース、バターミルク・ビスケット。普通のエッグベネディクトはイングリッシュ・マフィンだがクリントン・ストリート・ベイキングの名物、バターミルク・ビスケットを使っているのが特徴。切る時に力を入れ過ぎるとビスケットが割れてしまうのでご注意を。盛り付けは綺麗だが1600円は高いかも。
バターミルク・ビスケット
入り口脇のカウンターに積まれているバターミルク・ビスケット。アメリカでは有名なカリスマ主婦、マーサスチュワートに紹介されたこともある。エッグベネディクトにも使われている。
スタッフを熱血指導するオーナーシェフ・ニールさん
最終チェック&オープニング立会でニール・クレインバーグとテディ・ラーマン夫妻も来日中。初日もメディア取材の合間に身振り手振りで日本側スタッフに調理指導していた。
まとめ
それでクリントン・ストリート・ベイキングには行っとくべき?という話。行くべきです。
「NYの朝食の女王」サラベスと比べるとパンケーキは圧倒的にクリントン・ストリート・ベイキングが良い。生地がおいしいパンケーキは正義。メープルバターのアイデアも良い。同時期にオープンするシナモンズはハワイで2年連続朝食賞を受賞しているが、シナモンズよりも上。まず行きましょう。